「座る」という姿勢を考える時に、下半身の「安定」はとても重要です。
建物で言えば「基礎」。基礎がしっかりしていない建物は地震があれば倒壊します。
人間の体では、基礎がしっかりしていないと、「筋肉を使って固める」というやり方で保とうとします。
どこの筋肉を使って固めるか? 首や肩、胸や腰の筋肉がその代表となります。
それらの筋肉を固めるとどうなるか?
首・肩→首こり・肩こり
胸→巻き肩
腰→反り腰・腰痛
皆さんが聞き慣れた症状や不良姿勢を作り出します。
こういった症状や不良姿勢にお悩みの方の体を見ると、決まって座っている時に足やお尻の筋肉で体を支えていない、つまりは「下半身の安定」が乏しい座り方になっています。
そういった状態にある方に、下半身がしっかりと体を支え、「安定の土台」となるように体を整え、それを損なう普段の座り方や立ち方をやめて頂くと、症状や不良姿勢が改善して行きます。
試しに椅子に浅く腰掛けた状態から、体を前に傾けてみて下さい。
両足に地面を踏み締めている感じで力が入りますか?
あなたも下半身の安定が乏しい座り方になっているかもしれません。